SDS

小分類 Question Answer
GHS分類 JISベースでの判定方法と国連ベースの判定方法の採用を各国毎にどのようにしていますか? 各国には国連の分類をベースにした独自のGHS分類、ラベル、SDSに関する法規があり、それらの現時点での最新版に対応しております(日本の場合はJISです)。 該当する有害性成分がその混合物に含まれている場合で、且つ閾値などの条件を満たさない場合は、その有害性は分類できないにならず、区分外になります。該当する有害性成分がその混合物に含まれていない場合は、その有害性は分類できないになります。吸入性呼吸器官毒害性のように、判定に有害成分の含有量閾値と動粘度閾値の二つのパラメータがある場合、片方にデータがない場合は、分類できないになります。
GHS分類 つなぎの法則を分類判定に採用していますか? つなぎの法則は採用しておりません。混合物の危険有害性判定は、成分の一部若しくは全部の分類データがある場合の方法を採用しています。
GHS分類 自動作成したSDSのGHS分類をマニュアルで容易に修正できますか? i.Bou-GHSの「製品GHS分類」の場所で、手動にて容易に編集可能です。
GHS分類 GHS分類は、対象国ごとに異なりますか? 混合物の分類の基礎になる成分の分類が対象国によっては異なります。
日本、タイ、インドネシア、ベトナム、米国、メキシコ: 100%NITEのGHS分類を使用(但し各国のビルディングブロックに合わせて、一部の分類区分を調整している)
英国、フランス、ドイツ: CLPのGHS分類
中国: SAWSのGHS分類(但しCAS No.ベースでSAWSには無い分類でNITEにあるものはNITEの分類を追加している)
韓国: MOEのGHS分類(但しCAS No.ベースでMOEには無い分類でNITEにあるものはNITEの分類を追加している)
台湾: 台湾労工委員会のGHS分類(但しCAS No.ベースで台湾労工委員会には無い分類でNITEにあるものはNITEの分類を追加している)
以上の如く、成分の分類が国ごとで異なり、且つ危険有害性区分のビルディングブロックも国ごとに異なります。更に、判定の基準になる閾値も異なります。このため、最終的な結果である製品のGHS分類は国ごとで異なる場合が多いです。
GHS分類 各国の基準でGHS分類をすることは可能ですか? 各国の法律と規格に従ったGHS分類基準で自動的に分類されます。
GHS分類 ホルムアルデヒドが0.7%含まれた製品の呼吸器感作性と皮膚感作性は区分1ではないでしょうか? 製品の形態を、i.Bouの製品定義にどのように入力されたかが不明ですが、「呼吸器感作性と皮膚感作性に区分1が表示されない」というご発言から推測すると、多分「液体」か「固体」と入力されたのでしょう。其の場合、区分1の濃度限界は1%以上ですから、其の製品の呼吸器感作性と皮膚感作性は区分1ではありません。
出力
エラー
Excel 2013でSDS等を出力するとエラーになるのですが、どうすればよいですか。 Excel 2013でも問題なく出力できます。しかし、Excel 2013をインストール後アクティベーションをしていない場合、DLLファイルの呼び出しが出来なくて、エラーが発生する事が有るようです。アクティベーションがされているか確認してください。
出力
エラー
エラーメッセージは、「System.NullReferenceException: オブジェクト参照がオブジェクト インスタンスに設定されていません。」
アカウントには、administrator権限がある。
i.Bou-GHSのTempleteを開きSDSフォーマットを開けてみる。すると保護モードで開いているとの表示が出る。SDSに仕込んだプログラムをエクセルが怪しいプログラムと判断して保護モードで開いていることが今回の問題を起した原因である。
対処方法は、エクセルのファイル>オプション>セキュリティセンター>セキュリティセンターの設定>信頼できる場所 でi.Bou-GHSのTempleteフォルダを「新しい場所」で追加する。
出力
エラー
Win-10でプレインストールOffice2016の場合、下記のメッセージがでて、ExcelでSDS等が出力できない事がある。

************** 例外テキスト **************
System.InvalidCastException: 型 'Microsoft.Office.Interop.Excel.ApplicationClass' の COM オブジェクトをインターフェイス型 'Microsoft.Office.Interop.Excel._Application' にキャストできません。IID '{000208D5-0000-0000-C000-000000000046}' が指定されたインターフェイスの COM コンポーネント上での QueryInterface 呼び出しのときに次のエラーが発生したため、この操作に失敗しました: インターフェイスが登録されていません (HRESULT からの例外: 0x80040155)。
原因は、購入したPCのOffice2016を最初にSetUpする時に、ライセンス番号を入れただけで、マイクロソフトアカウントとOffice2016を関連付けていないので、Office2016の機能が完全に解放されていない為起こるエラー。 対処法は、インストールされたOffice 2016を完全にアンインストールしてから、マイクロソフトのサイトからOffice2016をダウンロードして再インストールすると解決できる。
出力
エラー
System.Runtime.InteropServices.ExternalException: GDI+ で汎用エラーが発生しました。 このエラーは画像(GHSラベルの絵表示)を生成する段階で権限不足で生成できないもの。
このユーザはPCのアカウントが管理者権限ではなかった。i.Bou-GHSを立ち上げるときに、右クリックでメニューを出して、管理者権限で実行を選択することにより、この問題を解決できた。
出力 SDSの出力をWordに変更することはできませんか? 弊社の開発プラットフォームの帳票仕様はエクセル出力の為、残念ながらワード出力はできません。
第1項 同じ製品で1項の製品名や製品番号、製造者/流通者を発行要求に併せて,パターン化できますか? 製品番号はUNIQUEが前提です。従い、同じ製品で製品名が変わるなら、製品番号も変えて製品番号・製品名のセットを作ってください。日本のSDSの場合、「供給者の会社名」という表現になっており、製造者若しくは流通者をデータベースに登録しておきます。但し製造者と流通者の二つをSDSに表示することはできません。SDSの作成時に必要な製品番号と製造者/流通者を選択してください。 パターン化が製品名・製品番号・供給者のセットを作れるかという意味なら、3ファクターを串刺しにしたセットは作れませんが、製品名・製品番号のセットと供給者を組み合わせることにより、目的を実現することは可能です。
第1項 会社情報(社名や部署名、住所等)は、日本語、英語、中国語以外に韓国語などは入力出来ますか? 会社情報を韓国語で入力はできません。韓国では英語表記が認められております。どうしても韓国語が必要な場合はエクセルSDSで手動で変更してください。
第3項 各成分の配合比の入力の際は20%など単独の数値を入力しますが、SDSの3項「組成及び成分情報」では自動的に20~25%と幅値になります。
なぜですか?
化管法(特定第1種、第1種、第2種物質)、毒劇法に該当する物質、安衛法表示・通知物質は、製品定義の配合比に入力した数値がそのままSDSの第3項に表示されます。
それ以外の物質は5%単位で表示されます。これはその他の物質の含有率を正確な整数や有限小数で表示する義務がないからです。編集する場合は、i.Bou-GHSの製品SDS管理>安全データシートの第3項の画面で編集するか、Excel出力後で編集下さい。
第3項 タイ語などで、SDS上に表示される「成分名称」は英語で良いのでしょうか?
一般的にどうなのか教えてください。
成分名の英語表記はOKです。実際、i.Bou-GHSを使ってタイ向けSDSを多数作成されているユーザーがおられますが、成分表示は全て英語表記です。
第3項 SDSに記載する成分、表示を一部非公開にすることは可能ですか?(他社の製品模倣対策) EX)「炭化水素系混合溶剤 ●●%」などの表記にするなど メニューのGHS情報>製品SDS管理の画面で、SDS作成時に第3項の表示内容を編集、削除できます。
第3項 酢酸エチルを2 0%含有する製品を登録しましたが、化審法整理番号が空欄になっているのはなぜですか? 「2 - 7 2 6」と記載されていません。 i.Bou-GHSでは化審法官報整理番号を化審法第1種特定、第2種特定、監視、優先評価の化学物質と紐付けて管理しているためです。従い、これらの物質に該当しない場合は、基本的に化審法官報整理番号との紐付けはありません。紐付けが必要な場合は、成分設定>成分分類情報>対象国日本>日本法律関係で化審法官報公示整理番号の欄に入力して保存してください。そうすれば、SDSの第3項に表示されます。
第3項 現状のS D Sでは「フッ素及びその水溶性無機化合物」と記載しています。本来は「ホウフッ化マグネシウム」と記載したいが機密情報です。そこで、i.Bou-GHSでは、まず「ホウフッ化マグネシウム」のC AS No.と含有量を入力し、危険有害性を自動判定させる。そして、成分名を変更し、CAS番号も非公開にしたいが、実現できますか。 可能です。i.Bou-GHSの製品SDS管理>安全データシートの第3項の画面で編集してください。
第3項 対象国日本のSDSに於いて、含有率0.7%のホルムアルデヒドが、「第3項 組成及び成分情報」で「濃度限界未満だがSDS作成濃度以上の成分」と何故表示されるのでしょうか? JIS Z7253-2019の附属書DのD4には、「次のa)~d)の場合は、表1に記載の、健康及び環境の各危険有害性クラスに対するSDSを作成する濃度に相当するため、当該成分のGHS分類区分及び濃度又は濃度範囲を記載する。」と記載されています。このa)~d)の場合とは、全て濃度限界未満だがSDS作成濃度以上の成分に該当します。ですからホルムアルデヒドは第3項に記載が必要です。
第8項 暴露情報や健康有害情報のデータソースを表示できますか? システムは各国ごとの暴露データを持っています。しかし、データソースを表示することは出来ませんが、何処の国のデータかは、SDSの第8項のばく露データに表示されます。
第8項 i.Bou-GHSで作成した対象国が日本のSDSには、許容濃度は記載されているが、管理濃度やACGIHのデータがないのはなぜですか? JISでは第8項では許容濃度の表示を求めております。管理濃度やACGIHはオプショナルですので、i.Bou-GHSでは、できる限り必要なものに絞ることでコストを抑えるとのコンセプトで表示しておりません。
第10項 混触危険物質と含有成分の紐付けは自動でやれますか。 混載危険物質と含有成分との紐付けは行っていません。ここでは、145物質の中からユーザーが独自の知見でその製品との混載を避けるべき物質を選択していただく方式を採用しております。
第11項、第12項 論文情報など、各データのソースを記載することが可能ですか? 第11項と第12項に関する参照情報の自動記載機能はありません。 敢えて記載するとすれば、第16項に参考文献を手動で記載するしかありません。
第14項 国連輸送番号の決定をどのように行っていますか?  (特に環境有害性や腐食性の判定、IMDGやIATAで定められている有害物質の判定はどうなるのか?) 質問の内容から判断すると国連輸送番号とは国連分類(輸送における危険有害性クラス)の事と理解します。国連番号、国連分類、容器等級はユーザーが自分の知見を入力します。システムは自動分類しません。自動判定はファクターが多すぎて、正確性を担保できないため、採用しておりません。
第14項 GHS判定で環境マークのピクトグラムが出れば「海洋汚染物質」に該当すると認識していますが、事前に選択する必要はあるのでしょうか? 環境マークのピクトグラムが出る水生環境有害性急性区分1及び水生環境有害性慢性区分1,2以外にも海洋汚染物質に該当する有害性があります。いずれにせよHME(Harmful to the Marine Environment)に該当する場合は、第14項で「海洋汚染物質」を手動でクリックしてください。
HMEの判定方法は、下記をクリックして文献をご参照ください。
第15項 各国法規は必須となっている法規は反映されていますか? SDSとラベルに必要だと思われる法規には全て対応しております。しかし、SDSの第15項に記載が必要な法規を明記している国はないので、あくまで総合的に判断してその国のSDSに必要と思われる法規を記載しております。
第15項 各国法規規制物質と含有成分との紐付けについて、グルーピングして表示できますか? (例. 法令ではモリブデン及びモリブデン化合物などのように範囲を広く記載している事が多く、複数のCAS物質が紐つくことが多い) 労安法通知物質のモリブデン及びその化合物を例にとって説明します。iBou-GHSではNITEのCHIRPを参照して、それぞれに固有のCAS番号が対応した56物質がデータとして入力されています。製品に含有されている成分のCAS番号が、法令に該当する物質として登録されたCAS番号に一致すれば、SDSの第15項に、その法令に該当する成分の一つとして表示されます。
第15項 SDS項目15の適用法令は、全て自動判定で出力されますか? 日本の消防法と韓国の危険物品安全管理法以外は、全て自動判定です。判定は製品に含有されている成分のCAS番号で行います。消防法については、製品定義の場所で手動で選択、危険物安全管理法については、SDS作成画面で手動で選択してください。
第15項 対象国日本のSDSに於いて、「3.組成及び成分情報」で「ホウフッ化マグネシウム」と記載するも、「15.適用法令」の労安法の表示義務と通知義務に「該当せず」となる。
「フッ素及びその水溶性無機化合物」は労安法の表示義務と通知義務に該当している。どうすれば良いですか?
別表第9の487 弗素及びその水溶性無機化合物には72の物質がCAS番号付きで記載されてますが、その中にCAS:14708-13-5 ホウフッ化マグネシウムは含まれておりません。第73番目にはフッ素化合物という項目があり、ユーザー様はこの項目をホウフッ化マグネシウムに適用されたと推測します。しかしNITE CHRIPにはCAS:14708-13-5 ホウフッ化マグネシウムが単独で検索でき、そこには安衛法 表示・通知物質を適用する旨の記載はありません。以上の理由から、弊方はCAS:14708-13-5 ホウフッ化マグネシウムには安衛法 表示・通知物質が適用されていないと判断し、対象から外しております。
しかし、ユーザー様の知見により、安衛法 表示・通知物質が適用されるとのご判断でしたら、エクセルでSDSを出力後に第3章と15章を然るべくご編集ください。
 第 15項  製品SDS管理画面で、過去に作成したSDSを右クリックして、「印刷SDS」を選んでエクセルでSDSを出力すると、毒劇法の欄のデータが表示されない。  

2022211日に、日本のSDSの第15項の毒劇法に関する表示を改訂しました。

この改訂により、「毒物及び劇物である」「毒物である」「劇物である」「毒物でも劇物でもない」の4種類の意味するフレーズに変更しました。更に、毒物不純分にも対応できるよう、システムが製品に対する毒劇の種類を判断した結果を、ユーザーが文章選択で変更できるようになりました。同時に、毒劇法の画面が空表示になるバグも修正しました。

然しながら、この改訂の影響で、2022211日以前に作成したSDSを、製品SDS管理画面で選択し、直接「印刷SDS」でエクセル出力をすると、第15項の毒劇法の欄が空になります。

ですから、そのSDSを選択して「編集」を選び、画面で第15項を表示させ、毒劇法部分の表示を確認後、保存を押してください。

それから、「印刷SDS」でエクセル出力をすると、第15項の毒劇法の欄に文章が然るべく表示されます。

バージョン管理 成分を開示する必要がある場合などのために、同じ物質のSDSを複数作成しておくことは可能ですか? 可能です。i.Bou-GHSはSDSのバージョン管理をしているので、同じ製品に対しGHS分類ーSDS作成工程を繰り返すことで、異なるバージョンが作成され保存されます。
フォーマット SDSフォーマットを自社で現在使っているものにすることは可能ですか? i.Bou-GHSはパッケージソフトですので、個別のカスタマイズは受けておりません。
フレーズ選択 SDSのフレーズ生成は、システムが自動的に選択してくれるようになっていますか? i.Bou-GHSが格納しているフレーズは、1993年以来ドイツ産業連盟の専門家ワーキンググループがSDS用に作成したフレーズデータベースを利用しております。
i.Bou-GHSを使って初めてSDSを作成する時は、最適のフレーズを手動で選択していただくプロセスがあります。SDSの各項目に関する自動、手動は下記の通りです。
項目1,11,12: ほぼ自動作成(一部フレーズの選択必要)
項目2,3,14,15,16:自動作成
項目4,5,6,7,10,13:フレーズの選択が必要
項目 8:職場限界値と生物学的限界値は自動作成。その他はフレーズの選択が必要。
項目 9:基本は自動作成だが、ユーザーで編集、追加が必要
法律・言語 各国法規と各国言語の組合せは現地語で準備されていますか? (例. メキシコならメキシコスペイン語など) 全て現地語で準備されています。例えばメキシコの場合は、分類、ラベル、SDSは全てNOM-018-STPS-2015に従っており、その為、その中に記載されてる危険有害性情報や注意書きは、規格に記載された表現を忠実に使用しています。しかしスペイン語は欧州の化学品管理の専門家集団によって翻訳されたものですが、残念ながらこれが、本家のスペイン語なのかメキシコスペイン語なのかを判断できる知見はありません。
法律・言語 法令情報のみの抽出は可能ですか? 法律データベースに搭載されている情報を手動で抽出はできません。
法律・言語 通常、タイ版SDSを作成する場合、もちろんタイ語でSDSが作成されますが、タイ版SDSを英語で作成する方法があればお教え下さい。 タイ語のSDSの英語翻訳版を作成する機能は、i.Bouには残念ながらありません。
もし、英語の翻訳がどうしても必要な場合は、対象国アメリカ(言語は当然英語)を追加購入していただくと、アメリカのSDSの大部分の内容は、タイのSDSの内容と同じです。同じ部分を下記します。
Section 1,3,4,5,6,7,8のばく露制御、9,10,11,12,13,14,16。
尚、Section 2, 8の管理パラメータ、15についてはi.Bouの製品SDS管理のタイの画面を見て独自で翻訳していただくしか方法がありません。其の場合i.Bouのログイン時に日本語ではなく英語のインターフェースを選択すると、英語で表示されますので、翻訳には便利かと存じます。
その他 SDS1件当たりの作成時間は? 初めての作成時には、1件当り1~2時間程度かかります。時間を要する主な部分は、SDSフレーズの選択作業です。しかし、製品の構成成分の配合比をベースに、似たものを予めグループ分けして、グループ毎の代表の製品のSDSを作成しておけば、その後はその代表の製品のフレーズ群をコピ-することで、そのグループの別の製品のSDS作成は、微調整も含めて1件10分以内で作成できます。
その他 SDS作成にトレーニングや専門知識が必要ですか? 種SDSの作成が完了するまでは、ある程度の専門知識は必要です。
2020年02月15日